ホームページは外注と自作でどう違う?費用・更新スピード・手間を比べる
個人事業主のホームページを、外注する場合と自分で作る場合で比較します。初期費用と月額、1行直すまでの時間、自作に必要な準備、向き不向きの判断基準までを整理しました。
- 公開日
- 更新日
- 著者
- シュン博士

結論から言えば、外注と自作は「どちらが正しいか」ではなく、公開したあと、自分でどれくらい直したいかで決まります。
比べるときに真っ先に目がいくのは制作費ですが、実際に効いてくるのは公開したあとの更新です。この記事では、費用のかかり方、「お知らせを1行直す」までの時間、自作に必要な準備を並べて、どちらが自分に合うかを判断できるところまで整理します。
Outsource or DIY
差が出るのは、作るときではなく直すとき
外注:作る人と、直す人が別
ページを作るのも、あとで1行変えるのも制作会社に依頼します。本業に集中できる反面、直したいときは相手の手が空くのを待つことになります。
自作:作る人と、直す人が同じ
文章も写真も自分で差し替えます。最初に道具をそろえる手間はかかりますが、思い立ったときに自分の判断で直せます。
どちらにも向き不向きがあります。判断の材料になるのは、あなたがそのホームページを1年に何回直したいか、そのとき誰の手を借りるか、という一点です。
なお、この記事で扱うのは「お店・サービスを紹介して問い合わせを受ける」タイプのホームページです。本格的なネットショップや会員機能が必要な場合は、また別の判断になります。
Cost
費用の違いは、金額よりも発生するタイミングに出る
結論から言えば、外注は「最初にまとまった額+毎月の保守費+修正のたびの費用」という形で、自作は「覚える時間+毎月のAI利用料」という形で費用がかかります。同じ金額でも、いつ・何回発生するかが違います。
| かかるもの | 制作会社に外注する場合 | 自分で作る場合 |
|---|---|---|
| 最初にかかるもの | 制作費 30〜50万円程度 | 道具は無料枠が中心。かかるのは作り方を覚える時間 |
| 文章の修正・お知らせの追加(1回) | 3,000円〜3万円程度 | 追加費用はかからず、その場で数分 |
| 月々かかるもの | 保守費 5,000〜15,000円程度 | AIの利用料 月数千円程度 |
金額は依頼先・ページ数・仕様によって大きく変わる目安であり、特定の会社の価格を示すものではありません。自作の場合も、独自ドメインを使うなら別途実費がかかります。ここで見てほしいのは金額の大小ではなく、費用が発生するタイミングの違いです。
外注は、費用が読みやすいのが利点です。決まった額を払えば、作業も管理も相手が引き受けてくれます。一方で、少額の修正ほど「これだけのために頼むのは気が引ける」となりやすく、直したいのに直さないページが残ることがあります。自作は逆で、最初に時間がかかるかわりに、修正の回数が増えても費用の形が変わりません。
Speed
「お知らせを1行直したい」ときの流れを比べる
いちばん違いが出るのは、年末年始の休業案内や、価格の改定、臨時のイベント告知といった小さな更新です。同じ「1行直す」でも、たどる手順の数がまったく違います。

外注ルート
- ① 直したい内容をまとめて、担当者にメールする
- ② 作業の予定や見積もりの返事を待つ
- ③ 反映されたページを確認し、必要なら再度依頼する
相手の営業時間や作業予定が挟まるため、反映は数日後になることもあります。小さな修正ほど頼みづらく、後回しになりがちです。
自作ルート
- ① ホームページのフォルダを開き、AIに日本語で頼む(「営業時間を10時開店に直して」)
- ② 変わった画面を自分の目で確認する
- ③ 問題なければ保存して、公開に反映する
待ち時間がないので、思い立った数分後には直っている、という進め方になります。
ただし、自作ルートが数分で終わるのは、最初に道具をそろえ、頼み方を一度覚えたあとの話です。「何を、どう伝えるか」で結果はかなり変わるので、その部分はAIへの頼み方の5つの型にまとめています。
What You Need
自作に必要なのは、実はコードではない
結論から言えば、自作でつまずくのはプログラミングの知識が足りないからではありません。必要なのは、①材料 ②道具 ③困ったときの動き方、の3つです。
①材料が7割です。AIは優秀な大工ですが、材料がなければ建てられません。作り始める前に、次の情報を1つのメモにまとめておくと、それだけで作業の大半は終わっています。
- 屋号・店名・サービス名
- トップに載せる一文(キャッチコピー)と、事業の紹介文
- メニュー・サービス内容と料金(箇条書きで十分です)
- 営業時間・定休日・場所(オンライン中心なら対応エリア)
- 連絡先と、お店や商品の写真3〜5枚(スマホ写真で構いません)
②道具は4つだけです。名前を覚える必要はありません。それぞれ何の役なのかだけ、たとえで押さえておけば十分です。
| 道具 | たとえると | 役割 |
|---|---|---|
| Claude | 大工 | 日本語の指示を受けて、実際に手を動かす相棒 |
| GitHub | 倉庫 | 作ったものを保管しておく場所 |
| Vercel | 土地 | ホームページを建てて、外から見えるようにする場所 |
| Node.js | 電気・水道 | ページの部品を動かすための土台。入れるだけで直接は触らない |
棟梁(とうりょう)はあなたです。何を建てるかを決めて伝えるのがあなたの仕事で、手を動かすのは大工の側。この関係が分かると、覚えることは一気に減ります。
③困ったときの動き方は、合言葉ひとつです。自作でいちばん心が折れるのは、意味の分からない画面が出た瞬間です。ここを乗り切る方法は決まっています。
困ったら画面ごと質問
見慣れない画面、英語の警告、押していいのか分からないボタン。出てきたら、その画面をスクリーンショットに撮ってAIに貼り、「これはどういう意味? どうすればいい?」と聞きます。日本語で解説が返り、次の一手まで教えてくれます。自分で調べて解読しようとしないことが、続けるコツです。
Decide
外注と自作、どちらを選ぶか
判断の軸は、更新の頻度と、直すときに誰の手を借りたいかです。次の条件に多く当てはまるほど、自作の相性がよくなります。
自作が向いている人の条件
- ✓ お知らせや価格を、月に1回以上は変えたい
- ✓ 自分の言葉でお店やサービスを説明したい
- ✓ 小さな修正のたびに人へ頼むのが気になる
- ✓ ホームページ以外の仕事にもAIを使ってみたい
反対に、外注のほうが合う場面もはっきりしています。更新が年に1回あるかどうかなら、費用も手間も外注のほうが軽く済みます。写真撮影やロゴを含めてデザインを丸ごと任せたい場合、そこは専門家の領域です。本業が立て込んでいて作業時間をまとまって取れないときも、無理に自作へ寄せる必要はありません。
外注は「お金で時間を買う」選択であって、悪い選択ではありません。決めたいのは、あなたのホームページが、作ったあとどれだけ動くページなのか。よく動くページほど、自分で直せる形にしておく価値が出ます。
以前に教材や講座で挫折した経験があって不安な方は、AI学習が続かない3つの理由も読んでみてください。続かなかった原因は、たいてい進め方の順番にあります。
まとめ:分かれ目は「公開したあと」
外注と自作の違いは、制作費の差ではありません。1行直したいと思ったときに、メールを書いて待つのか、自分でその場で直すのか——その1回の違いが、1年分たまったものが差になります。だからこそ、比べるべきは「いくらで作れるか」ではなく「作ったあと、どう付き合っていきたいか」です。
更新のたびに手が止まっている実感があるなら、自分で直せる形を一度試してみる価値があります。逆に、ほとんど更新しないページなら、外注のまま置いておくのが合理的です。どちらを選ぶにしても、判断の基準を「公開したあと」に置くと、迷いは減ります。
Author
シュン博士
理学博士・AIエンジニア
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